独居房(処遇上独居、調査、懲罰)

刑務所で処遇上独居(工場で就業しないで、昼夜間独居で過ごす)人は

調査・懲罰を受ける人たちと同じフロアになる。

 

外で運動する時も、通称「鳥かご」内。

3畳くらいの細長い、網か塀に囲まれた空間で、空も少ししか見られない。

基本は一人運動で、グループ運動許可となっても、限られた数名と運動時間に話す程度で、他の人と話す機会はほぼない。

 

入浴も基本的に一人入浴。

 

処遇上独居のフロアにいる人たちは、精神的に不安定な人が多かった(自分は調査や懲罰で行きました)。

精神的に不安定だから、工場で他の人と一緒というのが難しいのだと思う。

 

・夜中に奇声を発したり

・壁やドアをものすごい音で叩いたり・

・部屋に糞尿を撒き散らかしたり、・・・

・窓などのアクリル板を割る。木製の小机を投げつけて。。。

 アクリル板は簡単には割れない。。

・配食で配られた食事を、(味噌汁などの厚いものも)、廊下の職員や配色係(懲役)に投げつける。

などなど

 

これらは違反行為です。一般の受刑者がそれをやると、調査懲罰になる。

しかし、処遇上独居の人がやっても、もう仕方ない、罰を与えても変わらないとみなされているためなのか、お咎めなし。

それくらい、職員側も手を焼く存在が多くいる。

 

安定剤や眠剤で薬ずけにされて、常にオムツを履いているような人もいる。

人によっては、日用品の使用や房内所持も制限管理される。

危険だから。

 

例えば

・箸の所持・使用禁止。先端が尖ったものは危険。

 食事はスプーンで。しかも配食の時に房内に配り入れて、カラ下げで回収。

・普通の人でもプラスチックの食器だが、プラスチック食器すら使用禁止。

 発泡スチロールの使い捨ての食器(縁日とかで使うようなもの)

・石鹸も歯ブラシも歯磨き粉も、使うときに報知器を押して職員を読んで使う。

 終わったらすぐに回収。

・食器洗い用の洗剤も使用不可。食器も全て房外で保管。使うときに報知器を押して呼ぶ。

・その他の日用品、本や筆記用具も、房外保管。使うときに報知器。

・食事も、軟食(おかゆ)軟菜(柔らかいもののみ、細かく刻で)。

 さらにひどい人になると、大きな食器(丼みたいなもの)の中に、おかゆ、おかず、味噌汁などの汁物を全てぶち込んで、食器一個で済まされてる人とかも。

 もしかしたら、もう何を食べているのか、食べるものについての要望や不満とかも申し出できないくらいな状態になっているのかもしれない。。。と想像していた。安定剤とかのせいか?

・入浴も一人ではできないから、職員や衛生係(懲役)が補助。デッキブラシのような長いブラシで体をこすって、とか。。。

 

それが普通の(?)処遇上独居や調査懲罰のフロアで起きている。

さらに暴れたり、職員に対して反抗的な態度をとると、保護房に一定期間入れる。

そこは、監視カメラがついていて24時間監視されているとか、用便をしても自分で水を流せないとか、・・・

かなり暴れる人もいるので、保護房の中に入る職員は防護服を着たりしているのを見かけた。

盾、フェイスガード、科学防具服・・・

ドラマや映画で、銀行強盗事件のときに見かける警察隊のような格好のイメージ。

 

処遇上独居、調査、懲罰房のフロアは臭い。

調査懲罰でその房に入る期間は、そんなに長くない。1、2ヶ月くらい。

普通の工場で生活する房は、数ヶ月とか数年使い続けるので、自身が気持ちよく過ごすために綺麗に掃除する。(設備は汚いが、掃除は一生懸命にする)

しかし、短期間しかいない調査懲罰房は、そんなに掃除する気になれない。前の前の人も、前の人も、自身もそうだから、房が汚いまま。。。

処遇上独居の人の房は・・・、掃除できる人もいるが、様々な事情でできない人が多い。そして、安定剤などの影響で用便もちゃんと処理できない人も結構いるので、糞尿の臭いがかなりする。

なので、そのフロアというか棟が、全体として、汚く臭い感じがする。。。

 

部屋に染み付いた糞尿の臭いが、すごかった。そして、衣類や体に染み付いて、自分が罰明けで工場に行った時、かなり臭かった。(他人からも言われた)

タオルなどにも臭いがついて、普通なら房で洗うのは禁止だが、夜勤の職員に頼んで洗わせてもらった。

初め、職員は「そんなことないだろう。大袈裟だな。ちょっと持ってこい」と言った。

自分が持っていき、職員は匂いを嗅いだら、噎せて。渋い顔をして「これは酷い、よし、洗っていい」って言ってくれた。

 

次の服役、調査にならないように努めたい。

アクセスカウンター