刑務所の新入訓練

新入訓練とは

 

刑務所に入るとまず、その刑務所の様々な所作や決まり事を訓練させられる。

それが新入訓練である。

 

期間

 基本的には2週間。

 祝祭日が3日以上あったりすると(GWやお盆や年末年始など)の場合、3週間になることがある。

 

工場

 新入訓練工場。(刑務所によっては、考査工場と呼ばれるところもあった)

 

部屋

 雑居の場合もあるし、独居の場合もある。

 1回目、2回目の刑務所は、全員雑居だった。3回目の刑務所は基本的には全員独居だが、部屋が足りない場合には一部屋分(3人~5人)雑居で、自分は雑居だった。

 

 

やること

教育されること

・願い事の仕方

・出房の仕方

・点検の受け方

・検身の受け方

・工場内の歩き方

・足洗い・拭身の仕方

・入浴の仕方

・舎房での過ごし方、余暇時間の過ごし方

・布団のたたみ方

・舎房での私物物品整理の仕方

・物品購入などの仕方

・洗濯物の出し方

・手紙の出し方

・声の出し方

・行動訓練(歩行、行進、回れ右、右へならえ、XX列横隊など)

など

 

 

座学

VTR教材を見る。(昭和に作成された、かなり古いもの)

 覚せい剤

 安全作業

 就労

 などについて

 

講話を聞く

・宗教家の講話

・刑務所各部(教育、用度、処遇、分類、など)の統括の講話

 

この合間合間に座業の作業をやる

・紙折りなどの軽作業

 

 

書類作成(主に舎房での余暇時間に書く)

・各種作文

・講話を聞いた感想文

・テスト系(算数、漢字、一般常識など)

・身元引き受け人、帰住地の情報

など

 

配役審査会

14日目(作業指定日の前日)に、配役審査会というものがあり、そこで1対多の面接を行う。15日目に工場へ配役される。

だた、この審査会の前に工場はほぼ決まっている。各部門の幹部が受刑者を見て最終確認する程度。

 

炊場工場に配役される場合には、この間に検便をされる。

 

 

こう書くと普通の訓練のようだが、文字では伝えるのが難しいが、とてもキツイのである。

 

とにかく、職員(新入訓練工場の工場担当、警備隊)の当たりが厳しい。

口調が乱暴。口調だけでなく内容も乱暴。

そして、ひたすら大声を出し続けることを求められる。

 初日が終わると、ほとんどの人が声がかすれる。二日目からの声出しに支障が出る。

行動訓練もひたすら行う。

 1時間くらい行進したりする。腕を真上まで上げなければならない刑務所もあった。

 初日で、行進だけで筋肉痛になった。

 

 

 

 

 

 

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