恨み・不満の蓄積 と 万引き の関係
万引きを始めた頃、万引きする理由の一つとして、恨みの感情があった。
補足
病的窃盗になって以降は、恨みとか不満の有無とは関係なく、万引きすることだけが独り歩きしていた感じ。
ここで書いていることは、飽くまでも万引きをし始めたころ、について。
恨みとは
1 他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。
(コトバンクより)
自分には
恨みをきちんと消化することができなくて、
やり場がなくて(やり場を作れなくて)、
それが商品を盗むという所に向かった面があると思う。
被害店舗に対して恨みがあったというのはあまりない。
(恨みがあった店舗もごく一部ある)
自分は幼少の頃から、他から受けた仕打ちに対して不満を感じても、その不満をその相手に伝えることができなかった。
例えば、家とか学校とかで、理不尽だと思うことをされたとしても、それに対して表立った抵抗や対抗を出来なかった。
ものを盗まれても、自分に非はないのに八つ当たりをされても・・・
なぜか。
自分は、無条件の愛、というものを感じられないで育ってきた。
従順で、利用価値がなければ、存在を認めてもらえない(愛されない)と感じて育ってきた。反論などをして面倒くさい奴だと思われたら捨てられると思っていた。
だから、反論はしないで、場の空気を読んでそこで必要とされるようなことをすることでなんとか生きて残ってきた。
不満を感じても、自分の不満や感情は優先しない。(そのうち、不満すらも感じられないことも出てきた。)
そして、とある場所や人から感じた不満は、発散することも消化することなく貯め続けていた。納得なんか出来てなかった。
自分は、自分の知り合いだとか、顔の見える存在からものを盗むことはしたことがない。
その罪悪感に耐えられない、申し訳ないという思いが強いから出来ないのかもしれない。
もう一つは、嫌われることを出来ないというのもあると思う。
そして、沢山の商品があり、沢山の店員がいて、誰から何を盗ったのか、自分でわかりにくいところでのみ万引きをするようになった。
チェーン店や大型店舗で万引きをしていた。
その店舗から私は何か損害や嫌がらせを受けたというわけではない。
ただ、自分の中に溜まっていた不満などのやり場がなくて、仕方なくそこでやるようになった。他で出来なかったのである。
やり場がなく、手に負えなくなった。
自分の中に留めておけなくなり、堤防が決壊して、低地へ水が流れていくような感じかと思う。
そんなことを言っても、どうやっても正当化できることではないとわかっている。
言い訳にもならない。
自分の問題点を考えて、今後そうならないようにしていきたいと思っているのである。
感情を、特に不満などの感情を、適切に処理することは、とても大事だと思う。
今、出来ているのかというと、出来ていない。
正当であろうと不当であろうと、自分の感じた不満を、直接の相手に伝えるのが良いと思う。
思っているが、なかなか出来ない。まだたまに、少しだけ出来てる程度だと思う。
嫌なことは嫌だと、苦しいことは苦しいと、はっきり言えるようになりたい。