万引きの治療を、他の病気の治療に置き換えて考えてみた。
病的窃盗の人は、なかなか病院に行かない人が多いと思う。
病院に行くのは・・・店に捕まってから、逮捕されてから、起訴されてから、何度かの実刑の後だったりする。
そして、行って治療をしても、短期で(処罰が終わったら)治療をやめる人が多くないと思う。
この問題を、別の病気に置き換えて考えてみた。
例えば、虫歯。
(このような治療の取り組みはよくないと思う。)
- 虫歯になって、すぐには痛みを感じず、相当に進行して状態が悪くなってから歯医者に行って治療をする。数回通って虫歯の治療が完了する。
- その後、また今までと同じ生活をする。
- また虫歯になる。
- 1へ戻る。戻るのだが、削ったり抜いたりした歯は元に戻らない。歯はどんどん削られ、抜かれていく。
そして、万引き。
(このような治療の取り組みはよくないと思う)
- 何度か捕まってから、ようやく病院へ行く。数回通って処分が決定したら、治療をやめる。
- また以前と同様の生活をする。同じ環境で同じような生活をする。
- また万引きをするようになる。
- 捕まる。なんども捕まると、処分はどんどん重くなる。
なるべく早く痛みに気付き、気付いたらすぐに病院へ行く。
虫歯でも痛みに気が付いたら、すぐに病院へ行って治療すべきである。放置しておくとどんどん悪化する。
万引きでも、まずは自分が病気であることを早く理解する(認める)ことが重要。
そして認めたら、すぐに病院へ行って治療を受けることが必要。放置しておくと、悪化する。
治療の継続が必要。
歯医者では、定期的なチェック、予防歯科、ブラシング指導、などを勧められると思う。
虫歯になった後の治療だけでなく、どうやったら虫歯をしないようにできるか指導し、本人が実行し、定期的なチェックもする。。。
万引きでも、刑事的な処分が終わっても、それで治療をやめてしまうと・・・
また万引きをしてしまうリスクは高まる。
本人の環境や生活、本人自身を完全に変えることは難しいし、頭(脳)を入れ替えることもできない。
健康な状態を保つための治療や指導や自身の努力、そしてチェックをすることが必要。
虫歯と万引きとでは一概に同じだとは言えないが。。。
また、虫歯と違い万引きの場合は、再発は再犯という犯罪であり、捕まれば刑事的な処分を受けなければならない。
より慎重に治療などを継続する必要がある、と思う。
虫歯治療と違って、万引き治療をできる医師や医院はそれほど多くない。
これは、また別の大きな問題だと思う。
仕事のことなどであれば、もっと冷静に適切に対応出来ていたと思うが、
万引きのこととなるとそれが全く出来ていなかった。
それを含めて病気ということなのかもしれないが・・・
だとすると、治療につながること、治療を継続すること、に対しても
周囲からのサポートが必要だと思う。
サポートを求めることが必要だと思う。