入院するつもりになるまで長くかかった。

前も書いたが、今の気持ちとしてもう一度書いてみる。

 

逮捕回数が少ない内は、まだ病院へ行くことはなかった。

反省はしていた。後悔もしていた。

やめなきゃいけないと思っていたのも事実。 

やめようと思えばやめられる、状態では無いこともわかっていた。

でも、病院に行くことをしていないかった。

 

 

・普通ではないと思っていたが、

 自分が精神病なのだ、と自身で認めることができていなかった。

・なんだかんだ言って、通院や治療などよりも、仕事をすることを優先していた。

 逮捕直後は、やめられないって思っているのに、

 釈放された後に数日間我慢できただけで、やめられると思うようになったりしていた。(←おかしい)

 

 

そしてまた万引きをするようになった。

万引きをするようになってからは、もうどうにも止められない。

捕まるまで止まらないって信じていた。(捕まっても止まらないのだが・・・)

 

しばらく万引きを続けて、逮捕される。

また、後悔や反省をする。

 

そして、今までやってこなかった何かをしなければ、同じことの繰り返しだと思うようになる。

(自身の回復のためという意味だけでなく、検察への説得材料としてという意味も考えていた。)

 

何か・・・

病院へ行くことにした。

精神科に近いもので心療内科というものが街にたくさん有ることを知って、心療内科に行くことにした。

心療内科を検索して、電話をかけて、予約をした。ほとんどの心療内科は1、2ヶ月待ちだった。

 

1、2ヶ月待って、そしてようやく受診できた。

 

すると、そこで、「うつ病」とか言われて、うつ病の治療薬を処方された。

それを指示通りに飲んでいたが、全く衝動は治らないし、万引きをするようになっていた。

それで、また別の心療内科を探して予約して受診して・・・

5、6個行ったが、万引きの対策とか治療にはならなかった。

 

そこで、もう心療内科を信じられなくなった。

心療内科を信じられない、

というのと、

自分はもう医者の手に負えないのだと思うようになった。

そして、通院もやめた。

 

やめて万引きをひたすら繰り返し、逮捕されて

初めての服役をした。

 

服役中、やはり今までと同じではダメ。

違う何かをしなければ、って思った。

 

そこで出所後は、窃盗症の専門医を調べて、その病院へ行った。

そして、カウンセリングを毎週してもらった。

だが、また万引きしていた。

繰り返して万引きをして、また逮捕された。

 

2回目の服役。。。

 

窃盗症の専門医のところへ行ってすら、万引きをやめられなかったので、

絶望感が以前よりももっと強かった。

 

そして、出所後、どうしたら良いかわからず、

わからないから・・・何もしなかった。

ひたすら仕事をしていた。

そして万引きもしていた。

また逮捕された。

 

3回目の服役。

今度は、服役中に窃盗の再犯防止教育を受けた。

でも、これは、もう受けている時から、これでは止まらないだろうなと思っていた。

 

今までと違うこと・・・・

万引きと直接に関係が有ることではないが、生活環境を少し変えようと思った。

生活の大半が仕事なので、仕事の環境を変えた。

だが、やっぱり万引きしていた。また逮捕された。

 

そこで、もう一回、考える機会ができた。

今までやってこなかったこと。。。

入院治療をする決心をした。

閉鎖病棟への入院を条件としなければ保釈は許可されない。

閉鎖病棟でも、拘置所よりは手紙や面会などができるかもしれない。

 そして連絡をしたい人がいた。

閉鎖病棟での治療は、刑務所や拘置所と同じくらい不自由だが、

 拘置所でただダラダラ過ごすよりは、治療をする方が為になる。

拘置所にいれば、どうせ仕事もできない。

 仕事仕事・・・仕事優先より、治療最優先という意識が少しできた。

・絶望的(もう本当にやめられないと思ったし、ずっと万引きをして刑務所を出たり入ったりをしながら死んでいく未来しか描けなかった)だったが、

 本当に本当に諦める前に、今までやってこなかったことがあれば、死ぬ前に試そうと思った。

 治療によって、必ずよくなるなんて思ってはいなかった。ダメ元でもいいから、とりあえず、やってみようと思った。

 

 

そして、入院治療をする段取りをして、保釈請求したら、保釈が許可された。

(はじめ、裁判所が許可したが、検察が準抗告して、一旦ストップされた。

 高等裁判所がさらに審議して、保釈の許可が出て、保釈された)

 

しばらく待ってから入院できた。

退院後、裁判を受けながら・・・

今までやってこなかったこと、できることをやってみようと思って、

・治療を何よりも優先すべき、ということを意識するようにした。

・維持ステージの治療を続けることにした。

・KAへ行ったことがなかったが、KAへ行き始めた。

・万引きのことについて人と話をしたり、人に話をする為にツイッターを始めた。

・仕事の量をすごく減らした。

・運動も減らした。

 

自分にとって、良いことだという確信はなかったが、とりあえず良さそうだと思うことはやるようにした。

 

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