入院治療をしようと思えた理由

今回(2018年の事件の直後)、入院しようと思えた理由を振り返る。

 

そして、以前はなぜ入院しようと思わなかったのか。

さらに、何度も通院をして、クリニックを転々としたが挫折したのか。

についても振り返ってみた。

 

 

 

 

今回(2018年)に入院をする気になれた理由

 正直にいうと、いわゆる純粋な動機(治療をしたい、治したい)だけでなく、不純な動機(酌量減軽、保釈許可)などもあった。

 

刑罰を受けても病的窃盗は治らないと思うが、治療をするための動機付けの1つにはなると思う。

 

 

・本当に自力だけでは制御できないと認識した。

 毎回毎回の万引きという意味でもそうだが、それだけでなく、

 万引きをしながら生きるということを、逮捕されるまで止められない。

・今までに取り組んだことでは、やめることはできなかったので、

 取り組んだことがない新しいことに取り組もうとした。

 そして、それが入院治療だった。

・入院治療を受ければ良くなる、という確信も自信もなかったが、何もしなければ変化はない(良くならない)ので、可能性が低くてもやってみようと思った。

・1つの治療でダメでも、また別の新しい治療を探して取り組もうと思っていた。

 

・刑罰があった

 執行猶予はつかないで実刑確実で仕事も辞めなければならない。

 裁判中、拘置所で過ごすよりは、何かしらの治療をする方が人生にとって良いと思った。

 

・少しでも酌量減刑されることを期待していた

 更生の意欲を理解して、酌量してもらえないかという期待があった。

 

・保釈されたかった

 刑務所に行く前に、身辺整理をしたり事情を話したりしたかった。

 閉鎖病棟に入院(ある程度の身体拘束性)が無い、ただの自由な家に帰るだけでは、自分は保釈は認められなかった。

 保釈を許可される為にも、入院治療が必要だった。

 

 

 

 

 

過去に入院をしなかった理由

(入院治療をする病院があるということを知って以降も、入院する気にならなかった)

 

・経済面

 入院にかかる費用が大きい

 

・仕事

 仕事自体が好き。その仕事が出来なくなる。

 休職や退職はしたくない。一度離脱してしまうと仕事の第一線へ戻るのが大変そう。

 (休職しても傷病手当などがもらえるので、収入的にはそれほど困る意識はなかった) 

 

・不安

 入院治療とは何をするのだろう

 入院生活はどのような感じだろう

 病院や治療についての知識が無い為に生じる、漠然とした不安感があった。

 

・その他

 入院の長期間、知人と連絡が取れない。

 病的窃盗で、ということを話せないから、長期間音信不通の説明ができなかった。

 

 

通院を途中でやめた理由

 

・不信感

 医師に対する不信感

 万引きで相談に行ったのに、うつ病だと言われて抗うつ剤を服用することだけを言われた。

 治療に対する不信感

 この治療(抗うつ剤を飲むだけ)で良くなるとは思えなかった。 

 

・治療の効果が感じられない

 通院していても、万引きを繰り返していた。

 

・不起訴になると一段落ついてしまった。

 やめたいとは思っていたが、やめられるとは思えていなかった。

 不起訴が決まったりしたら、通院を続ける理由を見失って、継続できなかった。

 

・見つけにくい、通いにくい、予約しにくい

 病的窃盗を診れる病院・医師は多くなく、見つけるのが大変。

 見つけても近くにないことが多い。

 予約しようとしても、初診は数ヶ月待ちのクリニックが多い。

 

 

最後に、病院で治療する上で、大事だと思うことがいくつかあるが、1つ書く。

・不信感を持たない

 この治療で絶対に良くなる、とは治療前に思えなかった。ただ、とにかくこの治療をやるだけやってみようとは思っていた。

 

 精一杯、やるだけやってダメだったら、その治療法が自分には合わないということで、また別の治療に取り組むつもりだった。

 手を抜いて、それで結果が出なかったら、治療が合わないのか、手抜きが悪かったのか、原因の所在すらもわからなくなるので、それは避けたかった。

 

 ただ、医師に対して不信感を持ってしまうと、それすらもできなくなってしまうと思うので、そうならないようにした。

 

 

 

 

 

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