条件反射制御法 疑似

自分の問題行動と似たようなことをする。

最終的には失敗して終わらせる。

 

詳しくは以下のサイトを参照。

shimofusa.hosp.go.jp

 

ここの、

2)終末に生理的報酬がない設定での標的行動の意識的反復

に、記述されている。

 

自分の問題行動は万引きなので、

③の万引きの真似をする部屋

というところで疑似をしていた。(「真似」という言葉は、今初めて見た気がする)

 

売店というか店に見立てて作った部屋のようだが、写真を見てわかる通り、

店とは大違い。

商品も空箱だった。

 

だから、店っぽくないし、商品っぽくもない。

こんなのでは万引きっぽいことをした感覚にはならないだろうと思っていた。

 

しかし、実際やってみると。。。

万引きしているのとは違うことはわかっているのだが(わかっているつもりなのだが)

自分が過去に万引きしていた時と同じような感覚が蘇ってくるのである。

例えば・・・

・呼吸が浅くなる。

・視野が狭くなる。

・頭が痛くなる。

などなど

 

それらの感じたことを、疑似の部屋から出て、観察表に書き留める。

毎回毎回記録するのである。

記録する場所は、病棟内の通路である。

壁沿いに腰くらいの高さの下駄箱があり、その上に紙を置いて書いていた。

壁の方を向いて書いていた。

 

書いている最中に、看護師や医師や掃除の職員が通る。

自分の後ろを通るので、誰が通るのかは見えない。

また、ドアが開いたりしまったりするので、その音も聞こえる。

 

自分はこの時に聞こえる気配や音が、

万引きをして捕まった時に店のバックヤード、事務所へ連れて行かれた時と被ってしまった。

疑似をする部屋にいる時よりも、この廊下にいる時にとても苦しくなった。

病院で万引きをしたわけではないし、そこが店の事務所ではないことはわかっているはずなのに、

すごく苦しくなるのである。

・呼吸が浅くなる。

・息が苦しい。

・口の中が乾く。

・頭が痛い。

・汗をかく。

・吐き気がする。

・怖さを感じる。

・動悸がする。

などなどの苦しい状態になっていた。

 

この苦しい状態になる体の変化を、平井医師は「反応」と言っていた。

疑似を繰り返していると、次第に反応は減っていくと言われた。

 

1日に10回とか20回とか行うのだが、

実際、数日やっていると、この苦しさは次第に感じなくなっていった。

 

継続しないと、また反応が出るようになってしまうらしいので、

入院中もずっと続けていた。

 

そして、退院後もやり方や回数は変えて(医師と相談して変えた)、

維持ステージの治療の一部として継続して行なっている。

 

 

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