被害者の怒りの感情
正直なところ・・・
自分は被害者の気持ちがよく分からない。
怒りとかがよくわかっていない。
迷惑をかけたとか、実害を与えたということは分かるのだが、
それと、被害者が怒っているとかというのがよく分からないのである。
自分が逮捕された時、被害者(被害店舗の代表者などは、被害届けを出したり、被害者や現行犯逮捕した人)として取り調べを受けたりすることに
面倒臭い、かったるい、
面倒臭いからもうこれ以上関わらないで欲しい
などという反応を見せることが多い。
正直、そうだと思う。
自分が刑務所で服役しようが、執行猶予になろうが、罰金刑になろうが、
被害者はなんの得もしない(金銭的な被害弁済にはならない)のだから。
自分は物や行為への執着がすごく強い。
自分の物にも物凄い執着している。
盗まれたら、すごくショックが大きい。
実際に、これまでに大事にしていたものを盗まれた経験は数回ある。
だが、いずれの場合にも、加害者への「怒り」などはなかった。
あったのは
・「がっかり」みたいな感情
・今まであったものが無くなってしまって、今後どうすれば良いんだろうという不安感
そういうものだったと思う。
ある物への執着が強くなると、もう自分では手放すことはできない。
執着して、逆に自分が縛られる様になっている。(その時にはなかなか気がつきにくいが)
自らの意思や力では手放せない。
手放す時というのは、外からの力によって、かなり強引に引き剥がされる、という感じである。
引き剥がされて、当初は動揺(それまで執着していたものが無くなって、どうしたら良いのか不安になったり)しているが、
次第に・・・
「あれ? 無くなってみたら、無ければ無いで、何とか生きていられるじゃん?」
みたいに拍子抜けする感じである。
そして、盗まれたという被害のことより、
手放すことができて軽くなった、ということに感動したりしている。
こういうことも、「被害者の怒り」がよく分からないことに関係しているのかもしれない。
万引きをしないために
被害者感情をよく分かることは重要だと思っていて、
それが今の自分にはできていない、ということをよく考えている。
自分が今考えているのは
・捕まったら自分にとって不利益になるから、してはいけない。
・自分の身内に迷惑や損害を及ぼすから、してはいけない。
というこちら側の都合である。
まだまだ善良な感覚からはズレている