称呼番号

刑務所(拘置所も)の受刑者には、各人に1つ、称呼番号が割り当てられる。

称呼番号は、入所時に割り当てられる。

 

未決の被告人と、既決の懲役受刑者(移送待ち、労役も含め)では、

番号範囲(番号の枠)が違う。

桁数が違ったり、番号範囲で分けたり、わかりやすい様に管理されている。

 

また、刑務所によっては受刑者の番号をさらに細かく番号範囲を分けるところもあった。

例えば外国人受刑者が多い刑務所などは、800番台は外国人、とか。

刑務所としては男の刑務所だが、拘置棟があってそこに女性がいる場合、900番台は女性の移送待ち受刑者とか。

 

 

一度割り当てられた番号は、出所するまでずっと変わらないのか?

変わるタイミングがある。

1 被告人から受刑者になった時

  先述の通り、

  まず、拘置所(刑務所内の拘置棟も同じ)の未決の被告人としての番号が割り当てられる。

  刑の言い渡しを受けて受刑者になると、別の番号が割り当てられる。

 

2 他の施設に移送された時

  移送先では別の番号が割り当てられる。だからこのタイミングで番号が変わる。

  再犯防止のための教育、職業訓練のための移送でも番号は変わる。

  この教育や職業訓練で他の施設へ行って、その期間を全うすると元の施設に戻るのだが、この時に元の番号に戻る(元の施設で番号を取り置きしてる)かどうかは、施設によって扱いが異なる。

 

番号が変わるのは、だいたいこの様なタイミング。

 

衣類や日用品など、全ての所持品には、この番号が書かれる。(番号のシールを貼られたりする)

丸首シャツなどには、シャツに油性マジックで直接番号を書かれる。

(移送待ちの時には書籍に許可証が貼られるくらいで、他のものには書かれない。)

 

教育や職業訓練で別の施設へ行ったり戻ったりすると、

番号がたくさん書かれて、塗りつぶされたりして、汚くされることがある。。。

 

 

執行猶予持ちで懲役刑を2刑、3刑持ちで服役したり、

懲役刑と労役刑(罰金を払う代わりに労役をする)などで、

途中で刑が切り替わったりしても、同じ施設にいる限りは番号は変わらない。

 

 

番号はどうやって割り当てられるのか。

入所した順番に自動採番される場合もある。

 100、101、102、・・・と。

 999まで行ったらまた100に戻る。

しかし例えば102の人が、長期受刑者とかでその番号の空きがなかったりすると、

 100、101、103、104、・・・となることもある。

 

他方、全く連番ではなく、空いている番号をテキトーに使って割り当てる刑務所もある。

すごく紛らわしい割り当て方をする刑務所(その刑務所のとある職員)もある。

同じ苗字の人を、同じ様な番号に割り当てるのである。(他に番号はたくさん空いているのに。。。)

 113 佐藤

 311 佐藤

 312 佐藤

 411 佐藤

とか

 512 田中

 521 田中

とか

 

各人の作業時間の集計をして確認したり

購入本や差し入れ本を、誰に配るか確認したりするときに、

紛らわしくて煩わしかった。。。 

 

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