新入訓練
刑務所に入って、すぐに「新入訓練」というものを受ける。
「新入訓練工場」という工場で受ける。
刑務所によっては「考査工場」という名称だったり、数字の工場だったりする。
何をするのか
1 その刑務所でのルール、みたいなもの諸々を覚える。
2 声を出す。
3 集団行動訓練を受ける。(列を作ったり、行進したり)
4 引受人の申請などをする。(引受人の調整(分類)のため)
5 作文を書いたり、知能検査をしたりする。(配役する工場を決めるため)
これくらいだろうか。。。
1が訓練って感じかな。
時限ごとの行動とか、願い事の仕方とか、部屋の整理整頓とか・・・
2と3は、大変だけど、・・・何だろう。
刑務所をなめるなよ、みたいな意味合いだろうか。
4と5が考査みたいな感じ。
2、3で
だいたい、初日で喉が潰れる。
潰れても、かれても、声を出さなければならない。
「はい」とか「ヨシ!」とかっていう声、ひたすら連続で出し続けたり。。。
行進も大変。大声を出しながら。
歩調を叫びながら、数十分間行進をするとか。
1時間くらい、ひたすら回れ右を繰り返すこともあった。
行進も、膝が腰の高さにくるくらいまであげてだったり。
肘は顔くらいまであげたり・・・
この不思議な行進みたいなものだけで全身筋肉痛になったこともあった。
2、3で叩き込まれたことは、工場に降りてからはほとんどやらないんだけど。。。
作文とか知能検査とかを、
就業時間が終わって、舎房に戻ってからやったりする。
結構書くことが多いし、時間もかかる。
就寝時刻ギリギリまでかかったりもする。
日中の訓練で体力的にも疲れたりもしている。
そんなこんなで、この時期、手紙をなかなか書けない人もいた。(時間的、体力的な問題かな)
初犯と2回目は、残暑厳しい頃。
3回目は、12月で寒い頃。
今回は年明けの真冬の寒い頃になりそう。