1つ目の病院で適切な治療に出会えるとは限らない。

自分は、3ヶ月間(2018年12月17日入院〜2019年3月13日退院)

独立行政法人 国立病院機構 下総精神医療センター

という医療機関に入院して、病的窃盗の治療を受けた。

 

それ以前には、街の心療内科メンタルクリニックに通院したことがある(転々とした)が、薬物療法がほとんど、カウセリングを受けていた時期もあった。通院期間中も、変わらず万引きを続けていた。

「あぁ、治らないのか」「一生、続けて行かねばならないのか」絶望的になっていた。

 

初めて心療内科に行ったのは、すでに万引きで何度も逮捕されて(店に見つかったではなく、警察に逮捕されて)、3回ほど起訴猶予になった後にさらに万引きをして逮捕された時である。

 

そのころの自分の状態は、以下を参照

https://igawa9.hatenablog.com/entry/2020/07/20/130900?_ga=2.3015664.194867969.1595043641-422957254.1579761401

 

その後もさらに繰り返し、裁判で実刑判決を受けて、刑務所で服役した。

https://blog.hatena.ne.jp/igawa9/igawa9.hatenablog.com/edit?entry=26006613597791748

刑務所で長年服役しても治らず、出所したその日にまた万引きをし始めていた。

 

3度(4つの懲役刑)の服役後、さらに再犯を繰り返し2018年9月にまた逮捕された。

そこでようやく、入院治療というものに繋がった。

 

過去の心療内科での治療と、

独立行政法人 国立病院機構 下総精神医療センター

での治療は、全く異質だった。

自分が治療のデータベースを持っていたり、他院との比較ができる目があるわけでもないので、とりあえずこの入院治療に集中することにした。

 

病院、治療、と言っても、様々なものがあるのだとこの時に知った。

 

もし、1つ目の病院で適切な治療に出会えなかったとしても(つまり結果として万引きを繰り返してしまっているとしても)

適切な治療と、別の病院・別の医師から受けられるかもしれない。出会えるかもしれない。

病院探しも、初診に行くのも、気軽にできることではないが、でも1つ(いくつか)の病院で、適切な治療に出会えなかった(治療がうまくいかなかった)としても、絶望したり諦めたりしないでほしいと思う。

 

絶望して諦めているうちは、万引きをやめることはできないと思う。万引きを続けることになると思う。

 

それと同時に・・・

病的窃盗に対する理解が深まり、広まってほしい。

それによって、適切な治療をできる医療機関が増えてほしい。

 

 

 

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