病的窃盗が酷い時期、どのような状態だったか

やめたいと思っていた、やめなければならないと思っていた、総合的に(金銭換算、時間換算、精神的満足の換算など)考えても損すると思っていた。

それなのに、繰り返しやってしまっていた。

 

そのころの状態について、振り返って書いてみる。

 

1日に何度も万引きをしていた。店をはしごしたりもしていた。

当たり前のことのように、手洗いや歯磨きなどと同じような位置付けになっていた。

やるのが当たり前で、特に強い欲求を感じる訳ではなかった。

やれない時に、苦しくなって、何としてもやらなければという状態になっていた。(渇望のようなもの)

 

平常時

  • 万引きは犯罪であると理解している。
  • 万引きをしてこれ以上捕まると、大変なことになる(長く勾留される、裁判にもなるなど)と理解している。
  • そうなると、会社にもいられなくなり、仕事も失うということを理解している。
  • 万引きを繰り返したくないと思っている。
  • 万引きをし終わって我に返ってから、酷い自己嫌悪に陥る。
  • 死ぬまで続けなければならない、そういう将来しか描けなくて、絶望的になる。

 

一度スイッチが入ってしまった時の自分の状態(表現が難しいので、便宜上このような表現にしている)

  • 特に何かを意識せずに、体が勝手に動く。
  • 買おうとしているとか、万引きしようとしているとか、それすらも考えられない。
  • 万引きが犯罪であるとかそういうことも考えられていない。
  • 捕まるかどうか、捕まったら大変なことになる、などのことも考えられていない。
  • 何か思考したり判断したりすることは出来なくて、半自動的に万引き行動を着手し完了させてしまう。

 

 

 

 

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