自分が意志を持っているかどうかが重要だと思う (治療への取組)
他人から治療の必要性などを言われても、
もともと自分にその気がなければ、治療へは向かえなかったと思う。
他人の言葉が後押しとなったり、背中を押してもらったり、ということはあると思うが、
方向を逆へ転換するほどの力は感じないと思う。
自分はそうだったと思う。
自分の言葉もまた、人に対してそれほど大きな力はないと思っている。
治療について話をして、自分の想いや考えは伝わったとしても、
その人が治療へ向かう意志を持っていなければ、治療へ向かえないのだと思う。
そういうことで何度か自分の無力さを感じたことがある。
先日、万引き当事者に、自分の経験などを話す機会があった。
治療、特に入院治療を受けることに不安や抵抗があり、今まで受けることができなかった人たちだった。
自分の話聞いた結果、色々と考えて、治療を受ける気になったという。
自分はそう言われて、すごく嬉しい。
でもきっと、その人の中に小さな火種みたいなものがもともとあったのだと思う。
自分はそこに酸素を送って、火を大きくすることができたのかもしれない。
自分の力は、まだせいぜいその程度だと思っている。
でも、その程度だとしても、今後もう少しやりたいと思う。
治療へ取り組む、取り組もうとしている人の姿を見ると、自分も良い刺激を受ける。
自分にとっても、万引き防止への気持ちとか姿勢の維持や強化に有用だと思う。