手紙に書けないこと 刑務所

刑務所から外の人へ手紙を出せることになっている。

出せる通数は、類によって異なる。

 

手紙を出せるのだが、何でもかんでも書ける訳ではない。

検閲と言うものが入って、書いてはいけないことを書いてあると、

発信を止められる。

 

刑務所によって変わるのだが、

抹消部分があまりにも多いので、その日は発信しないで、

改めて書き直して発信しようとしても、発信通数の枠が減らされてしまうことがある。

 

もちろん、問題部分を抹消して出すのなら発信通数枠は減る。(これは当然)

 

どんなことを書いてはいけないのか。

・宛名人以外の人へのメッセージ。

 よろしくお願いします、くらいの挨拶ならOKとされているが、

 それ以上は基本的にNG。

 どこまでOKかと言うのは、その手紙を検査した人によって多少異なる。

 

・他人の住所や電話番号や氏名。

 これも基本的にはNG。

 

・宛名人を脅迫するような内容。

 

・犯罪の相談みたいな内容。

 

・他の受刑者についての内容。

 過去や服役中のどうこうなども含めて

 

これらは規則としてNGなのだが、それ以外にも書きにくいことがある。

なぜ書きにくいかというと、それは工場担当もこの手紙を読むからである。

 

なので、工場担当に対する不満なども書きにくい。

 

また、発信する手紙、受診する手紙に関しては全て記録が残されている。

誰に何通発信したか、日付も。

誰から何通受診したか、日付も。

 

また、手紙の文面までコピーを取られていることもある。

(全ての文章をコピーしているのかどうかは不明)

 

手紙の記録についても細かく残されており、

委員面接などの時に、質問されることがある。

 

・X年Y月Z日に、Aさんへの手紙で「・・・・・」と書いてある。

 これはどう言うことか?

みたいな質問をされることがある。

 

もちろん、されないことも、されない人もいる。

 

 

上記のようなことも意識して、手紙を書く必要があるので、

心にあることを全て正直に書きたいと思っても書けないことがあったりするのである。

ストレートには書けないから、少し匂わせるような思わせぶりな書き方をしてなんとか伝えようとしたり。

抱えている問題はあるが言えなくてこらえながら書いていて、そのモヤモヤがなんとなく文章に現れたり。

 

 

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