どうやったら万引きをしないようになるか

どうやったら万引きをせずにいられるか

 

1 万引きをしようと思わない。

2 万引きをしようと思うが我慢する。

3 万引きをしようと思うが、できない条件を整える。

大きく分けるとこんな感じだろうか。

 

私の場合は、2も3だけでは、止められなかった。万引きをやめたいと思ってもやめられなかった。

在宅捜査中でも、保釈中でも、仮釈放中でも、止められずにやっていた。私はかなり酷い状態にまで悪化していたので、刑罰すらも十分な抑止力にならなかった。

 

 

1 万引きをしようと思わない。(意識が飛んでいたり、人格が入れ替わってやってしまう場合を除く)

 これができれば、すごくいいと思う。

 脳に刻まれている「万引きをして何かしらの得をした(生理的報酬を得た)」(生きるために必要)、というものを、「万引きをしても無駄」に変える。

 でも、こうなるのはとても大変だと思う。万引きを成功して、その快感(生理的報酬)を脳が覚えてしまっているので、それを完全に消し去るのは難しいと思う。

 私が受けた条件反射制御法の治療では、脳の状態をある程度まで正常に整え、その後も維持していく治療である。

 生きるために必要としてやっていた行動(本能による動き)を弱めて、理性で行動できるようにする。

 維持を怠ると、また状態が悪くなり、万引きをしたいと思うようになるかもしれないので、維持は欠かせない。

 

2 万引きをしようと思うが我慢する。

 これができれば、万引きはしない。「とりあえず」は問題ないとも言える。ただ、我慢するのはとても辛いし、我慢の限界が来た時にいつまた再犯するかわからない。それにも怯えることになる。

 

3 万引きをしようと思うが、できない条件を整える。

 できないものは出来ないのである。例えば、商品を入れるカバンを持っていかない、必ず家族についてきてもらう、敢えて店内で人目につく目立つ格好をする、などがある。

 多少の障壁にはなると思う、やらないよりはやっている方がいいと思う。

 自分が万引きをしないために心がけて行動しているぞっていう気持ちを自分で感じることはできる。

 しかし、本気で万引きしようと思ったら、この程度のことはいくらでも突破できてしまう。そうすると、やめるつもりがあったかなかったか、という話に戻ってしまう。

 

 

2や3だけで万引きを抑制できる人は、そのままそれを続ければいいと思う。継続しているうちに万引きしないことの方が当たり前になるのかもしれない。私にはわからないが。

 

 

そういう人には1が必要なのだと思う。

1を入院治療で集中的に行い安定した状態にする。そして維持を継続する。並行して、3を組み合わせるのは良いと思う。

 

 

アクセスカウンター